第5回ニコ技深圳観察会 3日目
8/14(0日目: http://percy.hatenablog.com/entry/2016/08/23/223223 )
8/15(1日目: http://percy.hatenablog.com/entry/2016/08/29/155303 )
8/16(2日目: http://percy.hatenablog.com/entry/2016/08/29/235223 )
8/17(3日目: http://percy.hatenablog.com/entry/2016/08/30/161918 )
2日目より
朝食はマックに行った.
セルフオーダー用ディスプレイが置いてあった.
セルフオーダー用ディスプレイ
でもセルフ片付け文化ない.
代わりに片付け専任おばちゃんがいた.
最終日はバスの移動ではなくて,華強北路(ファーチャンペー)駅に10:45集合.
そしてHAXへ.
HAX
HAXはハードウェア専門のアクセラレータで,ハードウェアのアイデアをもった人を世界から募集しています.
なぜハードウェアに絞ったかというと,創設者の1人であるBenjamin Joffe氏曰く「インターネットは文化の壁があるけど,ハードウェアは世界で流行る.」からとのこと.
ハードウェアはわかりやすく,だれでもすぐに扱える点が強み.
もちろん,ハードウェアスタートアップはつまずくポイントが多く,だれもやりたがらない分野だったからあえて狙った,という理由もある.
創設者の1人であるBenjamin Joffe氏によるプレゼン
HAXの詳細は,高須さんのレポートに詳しく書いてあるので興味ある人は以下を読んでいただけたら良いかなと!
中国・深圳を「ハードウエアスタートアップの聖地」に押し上げたHAXLR8Rのすごさ【連載:高須正和】 - エンジニアtype
「Xiaomization(シャオミ化)」に抗え~コピー製品天国の中国で始まったHAXのモノづくり革命【連載:高須正和】 - エンジニアtype
深圳のすごいところはHAXみたいなアクセラレータがあることも大きいと思う.
ここにすごい人が集まってくるから深圳熱い.
世界中から一発屋が集まってくる.
どんどん深圳に人が集まってくるから,深圳ブランドがある.
HAXのプロダクトは本当に面白いものばかりで,1つずつ紹介していきたいところなんですが,SlideShareに既に商品の名前がずらっとあがっているスライドがネットにあがっているので,興味ある人は商品の名前をもとに調べてみてください!
1億越えのプロジェクトを6つも抱えているところがホントすごい.
オーディオ関連やヘルスケア関連が多い印象だった.
中には,なんでこんな簡単なモノが?というプロダクトがある.
こんなのすぐパクられるじゃん.それこそこの深圳で.
これについては,クリエイティブブランドはそんな簡単に作れるものではない,との回答.
コピーは確かに簡単にできる.
だけど,しっかりとリサーチして積み上げたものはそうそうパクられない.
例えば,利用者に関する心理学やコミュニティの形成など,ノウハウが溜まっていく.
そういったところから,様々なサプライズが生まれていき,サービスがブラッシュアップされていく.
これらは,一朝一夕では生まれてこない.
HAXの強い部分がまさにここで,プロジェクトに参加中の方がHAXはブランディングが上手い,と褒めていた.
他には,サプライヤーとのコネクションを持っていることも大きな強みとのこと.
プレゼン後にHAXのオフィスを案内してもらったが,本当に世界中から人が集まっているんだなと感じた.
中には,HAXのプログラムに参加するために,3回応募した,という方もいたり.
自身も一度チャレンジしてみようかなと思った.
国家級科技企業孵化基地
HAXでたくさんの話をしていたので,少し時間をおしてしまい,昼食抜きでそのまま次の目的地へ.
14:00に,0日目に訪れた発明品が立ち並ぶところへ.
一通り見てから,更に上の階へ.
SEG Makerspaceにきました.
昨日訪れたメイカースペースのように,たくさんの機材が置かれていた.
さらにコワーキングスペースとしても利用されているようで,現在40社ほどのスタートアップが入っているらしい.
国からの支援が入っているらしく,無料でスペースを使えるだけでなく補助金ももらえたりと,ほんと羨ましい環境です.
こういうところに入ると,投資家と出会いやすいというメリットがある.
スタートアップが集まってるので,投資家から会いにやってくるのだ.
他にも,先ほどいた下の階に商品を展示することで,そこからビジネスチャンスが広がっていくといったこともある.
下の記事には深圳の市民のうち1割が起業しなzていると書かれているのだが,これだけ環境が整っているとそりゃ起業もしやすいわけだ.
深セン動向 | Shenzhen docs
中国がテクノロジーに惜しみなくガンガンお金入れてるのをこの3日間で痛感した.いいなぁ.
そしてこの魚型ロボットがやばかった.
youtu.be
動きがリアルすぎる.
地味に水槽避けてるし.
これもう,本体をゴムかなんかでコーティングしちゃえば本物と見分けつかなくなるんじゃないの.
なんだこれほんと.
これ1000匹くらい水槽に投じて,完全制御して光らそうよ.
光るダイバーと一緒に踊ってみたりとか.
絶対面白い.
リアルスイミー劇できる.やりたい.
もうこのロボット欲しいわホント.
華強北散策
16:00頃から,世界最大の電気街である華強北を散策.
とても一日じゃあ回り切れない広さ.
面白ガジェットがたくさんあってほんと面白い.
夢中で歩きまわってました.
お金も余ってたので,記念だ記念と思って突っ込みました(笑).
LEDだけのフロアが3階くらい連続であって規模感にわらった.
LEDテープをよく使ってるので,今度来るときはLEDの工場なんかにも寄れたらいいなーと思った.また来たい..
晩ご飯 牛魔王 火鍋
18:30から晩ご飯ということで,HAXの方が火鍋うまいと言っていたらしい牛魔王に来ました.初火鍋.
牛魔王
そういえば中国に来てびっくりしたことは,お店に行くと1人1人の食器がしっかりパックされていること.
食器が1人分ごとにパックされている
最初僕は,おーしっかりと消毒されてて安心.
なんだ中国しっかりしてるじゃんと思ってそのまま使ってた.
だけど,後々聞くと大きな間違いだった.
ただ,業者が食器を数えやすくするためにパックしてるだけで,別に消毒とかしてるわけではないらしい.
なので,みんな開封したら,置いてあるお茶で食器を洗うのが普通らしい.
熱いお茶で上から順に洗う.お茶はビニール袋と共に上のバケツ?に捨てる
ただこれは,香港あたりだけの文化らしい.
香港や深圳は,基本的に地元民がいない.
だから,みんなお互い信頼していないらしい.
だれも信頼していないから食器を自分で洗うのだ.
はい.では火鍋の食べ方に移ります.
まずはタレの錬成から始まるのだ.
高須さんが熱く説明している動画をあげてみた.
youtu.be
熱い.
で,あとは茹でて食べる.
春菊が異常にうまかった
この豚はテロだった.豚テロ.脂.
そして,ビール飲みすぎたあたりにこのりんごと酢を混ぜたジュースを飲む.
これがほんとうまい.日本で買えるのかな?梅ジュースに似た味.
天地臺号.これほんとうまくて欲しいんだけど.欲しい.
例の扇風機っぽいの買ってる人いた.どこあったんだそれめちゃほしい..
例の扇風機
あと,お店の衛生レベルを示すマークが張り出されてたんだけど,最低ラインでした.あぶねえええ.
火鍋で笑顔はたぶん無理だな.
笑顔を見てみたい
ここでもたくさんの話をした.
具体的な話を書くべきか悩むところで,結局僕にはなんの確証も取れないのでふわふわした話しかできませんが,狭い業界でもめてる場合じゃないでしょうと思った.
それこそエコシステムを考えて動きべきでしょ.
メイカーフェア界隈関連の人たちは,運命共同体みたいなもんでしょ.
隣が盛り上がれば,自分のところも盛り上がるし,その逆もあり得る.
独占とか,そういうことはエコシステムで考えると良くないよね.
高須さんが良い人か悪い人かとか,僕にはぜーんぜんわかりませんが,メイカー界隈の盛り上げに間違いなく大きく貢献している人なので,もっともっと高須さんも巻き込んで,みんなで一丸となってやっていってほしいなと思った.
DJ娯楽無限
22:00 せっかくの最後の夜なので,知る人ぞ知る,深圳のDJ娯楽無限に来た.
DJ娯楽無限
ここは,一言でいうとカオス!
まずダンスフロアがあるけど,机が並んでいる!!!!!
踊る場所なぞない
もうこの時点で納得がいかない.
音楽に浸りながら身体を揺らすのがCLUBじゃないの?
僕の定義が間違ってるのかな.
あとお酒の名前がなんか卑猥.
カクテルリスト.でも中国語でいうとこれが普通なのかもしんない.
DJが話しかけられると曲が止まっちゃう.一瞬事故かと思った.ん,事故だよね.真相はわかりません.
突然現れるシンガー.止まるDJ
気づくとフロアに降り立つシンガー.客はだれも見てない.みんな賭博に夢中.
一応ダンスパフォーマンスの動画あげたけど,特に推奨はしません.興味ある人向け.
深圳 DJ娯楽無限 ダンスパフォーマンス - YouTube
まあなんだかんだ1時間半ほど満喫しました.
前回高須さんが訪れた際には,ダンスフロアまで花道ができていて,ファミリー客とかいたらしい.
お父さんが子供を持ち上げて「ほら,あれがDJだよー」みたいに見せてたり.カオスだ.
今後もDJ娯楽無限の動向には目が離せない.
続報が非常に楽しみだ.
以上で第5回ニコ技深圳観察会は終了です!まとめに入ります.
まとめ
毎日毎日が内容が濃くってほんと面白かった.それに尽きる.
今回来てよかったなーと思うところは,まず人と繋がれたことですね!
深圳あんまり関係ないじゃんって思うかもしれないんですけど,結局は同じ方向に興味を持っている方々が集まっているわけで,話してみるとみなさんすげー面白いんすよ.
しかも,自分は知らないけど興味ある分野の知識をぶわーーーーーっとぶつけられるんで,テンションあがるあがる.
普段,研究関連の人たちと話す機会が多いので,また違ったニオイ?の人たちと話すのも楽しい.
そして自分の知識量の乏しさに泣けてくる.
もっと興味のアンテナを広げていかないとなと感じました.
あとは,深圳を近くに感じれたことは大きかったのかなと.
沖縄や北海道行くくらいのテンションで全然行けるし,これなら次は1人でもう一回来れるなと.
これからハードウェアを作る機会は腐るほどあるんだろうけど,ちょっと規模がでっかくなった時に,その製作方法の選択肢として1つ広がったのかなと.
教育格差も感じました.
中国は大金を教育に突っ込んでるし,変化が早い.
良いか悪いかわからんけどとりあえず試してみようよ,っていう雰囲気があった.
10~20年後にどうなるか,恐ろしくもある.
日本の良さはクリエイティビティと言われているらしいので,これからも僕は世界にないもの考えていきたいし,作っていきたいし,そういったことを自身でどんどんやっちゃうのを推奨する教育文化を作っていきたいなーと思う.
学生風情がなにを抜かしているのかと言われるかもしれないけど.
明治大の宮下先生や筑波大の落合先生のように,授業内容をがんがんネットに公開していくことは,もちろん反発はあるんだろうけど,自分もやっていきたいなと思う.
アカデミックをもっともっとオープンなものにして,学生のモチベーションが爆発するような文化ができれば,大学生活もより価値あるものに変わっていくんじゃないかな.
今回の深圳ツアーは,実はあれとあれとはほぼ協力関係,みたいなのがたくさんあった.
その中でも小さな摩擦みたいなのはたくさんあったんだけど,どれもものすごくしょうもないことに感じた.
これから自分の周りでもそんなしょうもないことがたくさんあるのかもしれないんだけど,そういったつまらない摩擦を積極的に潰せるような熱量をもった存在になれるよう,これからもどんどんやったるぞーと思いました!
高須さん!今回はこのような素晴らしいツアーを企画していただき本当にありがとうございました!
またなにか協力できることがありましたら言ってくださいー!!!
あと,もしこのツアーに興味がでた方は10月にも開催されるようなので,参加してみたらどうでしょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!